来年3月のWBCに臨む侍ジャパンの最終メンバー候補に、オリックス宇田川優希投手(24)とソフトバンク藤井皓哉投手(26)が入っていることが27日、分かった。11月に提出した50選手の予備登録リストに名を連ねており、絞り込み作業が進められている段階。両右腕は、11月の強化試合「侍ジャパンシリーズ2022」には選出されなかったが、シーズンでの活躍により評価が急上昇し、WBC本番の中継ぎ候補に挙がった。

右の救援投手はすでに巨人大勢、阪神湯浅が内定済み。同じく内定している巨人戸郷のように第2先発としての起用が見込まれるメンバーも必要で、侍のブルペン候補の残り枠は限られつつある。楽天松井裕、日本ハム伊藤、広島栗林、オリックス山崎颯ら有力候補も多い。狭き門であることは事実だが、宇田川、藤井もチャンスがゼロなわけではない。

宇田川は7月末に支配下登録を勝ち取り、150キロ超の直球とフォークを武器に、26年ぶり日本一のチームのブルペンを支えた。藤井も開幕前に支配下登録されると、セットアッパーとして55試合に登板し防御率1・12。来季先発に挑戦するため調整面で難しさを抱えるが、今年の成績は抜群だ。ブレークを果たした超新星の2人が、サプライズ選出なるか。

◆宇田川優希(うだがわ・ゆうき)1998年(平10)11月10日生まれ、埼玉県出身。八潮南から仙台大を経て20年育成ドラフト3位でオリックス入団。今年7月28日に支配下登録に昇格した。今季は19試合に登板し2勝1敗0セーブ3ホールド、防御率0・81。日本シリーズでは4試合に登板し、5イニング2/3で無失点と日本一に貢献した。184センチ、92キロ。右投げ右打ち。