来季2年目を迎える阪神カイル・ケラー投手(29)が、新外国人で先発候補のブライアン・ケラー(28=レッドソックス3A)との勝利のバトンを誓った。米国で自主トレ中の右腕は「また1人ケラーが入ったと聞き、新たな楽しみが増えたね!」と興奮気味。「ケラーからケラーの『KKリレー』で勝利を届けられる日が来るように、頑張りたいと思うよ」。同名の同僚の加入を誰よりも喜び、ちゃめっ気たっぷりに意気込んだ。

来春のWBC出場が内定した湯浅の代役守護神として、新外国人ビーズリーとともに岡田監督から名前を挙げられている。ケラーには、2年目で計算が立つ追い風もある。「岡田新監督については、いい話をたくさん聞いているよ。自分自身のいい投球を岡田監督に見てもらいたいし、しっかりと準備したいね」。今年はコロナ禍によりキャンプ不参加も、来年は沖縄でチームに合流できる予定だ。

「そこは自分にとっては大きく違うと思うね。オフにしっかりとけがをしない体作りをして、沖縄でのキャンプ期間を有意義に過ごせるよう準備したい」。1月から早くもブルペン入りする予定だ。万全の態勢で2月を迎える。

「日本食が恋しくて仕方ないね…。ラーメンやウナギ、雪見だいふくも早く食べたい」と、日本愛もあふれ出る。「セリーグ優勝、そして日本一、これしかないと思っている」。来日1年目に34試合で奪三振率12.67をマークしたK・ケラーが、フルシーズン戦い抜く準備を進める。【中野椋】

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