西武松井稼頭央監督(47)が捕手を併用していく形でシーズンを戦い抜くプランを描いた。

オフに正捕手だった森がオリックスのFA移籍。その大きな穴をどう埋めていくかが、4年ぶりリーグ制覇の鍵になる。指揮官は「別に正捕手と考えなくていいのかなと思うところもある。両立しながら」と戦い方を思い浮かべた。

22年は柘植が42試合に出場し、古賀も26試合の経験を積んだ。その2人を中心に出番を与えていきながら、成長を促していく。昨夏に右肘を手術した牧野、左膝を手術した岡田の復帰も待ち望む。「自分の色を出してくれたらいい。後はピッチャーとしっかりコミュニケーションを取って」と語った。

22年はチーム防御率2・75だった。高橋、松本、今井の「3本柱」を筆頭に頼もしさを増した投手陣が捕手を育てていく姿勢も求める。松井監督は「今までは友哉(森)がピッチャーを引っ張っていたが、(23年は)ピッチャーがキャッチャーを引っ張ってほしい。ピッチャーからも意見を言ってほしいし、いろんな話をしながら、(捕手が)成長してくれれば」と期待を込めた。【上田悠太】