引き締まった表情だった。巨人中田翔内野手(33)が3日、自主トレ地の沖縄・石垣島に出発した。

例年より早い出発ということもあり、正月は広島の実家には帰省せず、家で家族と過ごした。「練習はずっと続けていたし、もっと暖かい、いい環境の場所に行けるから、またしっかりやり込めるというのもある。始まるなという気持ちですね。気を引き締めてやっていきたい」と言った。

昨年末、大阪桐蔭時代の2つ先輩である元中日の平田が現役引退を発表した。侍ジャパンでもチームメートで、日本ハム時代には交流戦で中日と対戦する際、食事に連れて行ってもらった。公私ともにかわいがってもらった先輩の決断に「素直に悲しいですよ。個人的にお世話になった先輩でもある。まだできるのにというのもあるしね。2コ上だけど、全然俺より走れる。ビックリしたのが素直な意見ですね」と惜しんだ。

高校時代、投打でスーパー1年生と呼ばれた中田にとって、道しるべになった存在だった。「この人を追い抜こうと思ってずっとやっていた。投げる方は辻内さん。絶対的エースがいたわけだから。レベルの高い目標が常にいてくれた」と感謝した。

身近な存在の引退は感慨深い。今年で34歳。チーム内でもベテランの部類に入る。「そういう年齢ですからね。自分もそういうことを考えさせられますね。そろそろだなとね」。プロ15年間でたくさんの出会いと別れを経験した。競争に勝ち続けなければ生き残れないシビアな世界。危機感と向上心を胸に新年早々、飛行機に乗り込んだ。【小早川宗一郎】

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