中日大島宇一郎オーナー(58)が4日、12年ぶりV奪回へチーム防御率2点台を指令した。名古屋市内の球団事務所で年賀式を行い、昨季のチームの平均得点2・9を考慮し、「防御率2・60、70台じゃないとうまくいかない」と分析。ディフェンス重視でのリーグ制覇を期待した。

中日にとって、うさぎ年は験がいい。2リーグ分裂後、すべてAクラス。4度の2位があり、99年、11年はリーグ優勝を決めている。「うさぎ年に前進しなければという覚悟を持って、ペナントを勝ち取ってもらいたい」。

オフにはトレードで楽天から涌井、DeNAから砂田を獲得。「涌井、砂田を加え、ディフェンス面はかなり充実している。投手陣はかなりぶ厚い」と、センターライン強化に特化した戦力補強を評価した。得点力不足がネック。「しぶとく1点を積み上げて、あとは守り切る。チーム防御率2点台を投手陣には目指して欲しい」と、昨季のリーグ2位のチーム防御率3・28から、さらに向上させることを指令した。

竜の総帥は、新助っ人で大砲候補のアキーノ獲得も評価。「そこそこ走れて、肩も強い。三振をいっぱいして、たまに本塁打でも、得失点への貢献度はなかなか。守備に難がある外国人より、使い勝手はいい」と、守備面での貢献をプラスに捉えた。年賀式には立浪監督や選手らは参加しなかったが、指揮官は就任2年目。「ぴょんぴょんと成績を伸ばして、成績に表れてくる形を作ってもらいたい」と、新年早々に熱いゲキを飛ばした。【伊東大介】

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