お恥ずかしながら青春の1ページ、初公開-。西武のルーキーの入寮が6日、始まった。育成4位の法大・是沢涼輔捕手(22)は、15歳の秋に書き始めた野球ノートを持参した。顔を赤らめつつ、未来の自分に宛てたメッセージを披露。高校&大学で控えながら、プロ野球選手になった。12月の入団会見では「北極星になる」と掲げた青年が、個性派軍団で個性を出す。

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アンジェラ・アキの名曲「手紙」のような世界観だ。15歳の是沢は、未来の自分に思いを伝えていた。

「僕の今の目標は一流のプロ野球選手。(中略)未来の是沢涼輔がこのノートを見返した時には必ず夢を追い続けていてほしい」

東急ハンズで買ったノートに鉛筆で力強く書いた言葉は、7年以上たった今も色あせない。野球ノートはすでに25冊に達した。

入団会見では「未来の野球少年、少女の指針になりたい」と自身を“北極星”に例えた。是沢にとっての指針が野球ノートだった。同じページには「Be Together」とも書いた。希望進路の高崎健康福祉大高崎の、校歌の一節。「憧れてたんで。ちょっと酔ってました」。思春期がちょっとこそばゆい。

未来の自分に宛てた“手紙”は今でも、毎日のように見ている。

「山って、遠くから見ると頂上が見えて登れそうだと思うんですけど、実際にふもとに立ってみると、山肌の厳しさや、山林の険しさが徐々に見えてきて。徐々に目標を見失いかけることもあると思うので、そういった時に山の(遠くからの)景色といいますか、登れるぞという気持ちを忘れないようにと思って」

高校時代には新渡戸稲造を読み込んだだけあって、哲学的だ。「こういう、ちょっと変なキャラを確立させていきたい」と戦略的でもある。新しいノートも用意。初めての夜が明けたら書き込む。思いを記し始めてもう、2700日近くがたっている。【金子真仁】

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