輝パワー引き継ぐ! 阪神ドラフト1位の中大・森下翔太外野手(22)が「出世部屋」からの飛躍を誓った。「しっかり活躍できる選手になりたい。(佐藤輝さんを)目指して頑張りたい」。6日、兵庫・西宮市の虎風荘に入寮。昨シーズン終了後に退寮した佐藤輝が2年間使用していた部屋が割り当てられ、表情を引き締めた。

佐藤輝は目標の選手だ。昨年10月の指名あいさつでは「阪神の主軸。そこに負けていたら、自分もダメだと思う」と背中を追って切磋琢磨(せっさたくま)する存在に挙げた。佐藤輝は1年目に新人特別賞、2年目は左打者で初めて新人から2年連続の20本塁打をマークするなど大活躍。そんな先輩が使っていた縁起の良い出世部屋から、プロ野球人生をスタートさせる。

期待のパワフル打撃だけでなく、守備も磨く。寮への持ち物には、黒と黄色のグラブをチョイス。「タイガースカラーにして、1年目から気合十分ということをグラブに表しました。思い入れのあるグラブになると思います」。阪神愛を込めた新アイテムで1年目からの大活躍を目指す。

外野でのゴールデングラブ賞にも意欲的だ。「守備で勝負していく自信はあります。守備から打撃につなぐのは高校時代から変わらない。守備の最高峰のタイトルだと思うので目指して頑張りたい」。武器の堅守と強肩も存分に発揮する。

神奈川出身の森下にとって、3月31日の開幕戦で戦うDeNAは子どものころから見てきた特別な存在。これ以上ないモチベーションになっている。「自分も楽しみですし、何としてでも出たい」。開幕スタメンを目指し、まずは新人合同自主トレで戦闘ボディーを仕上げる。【三宅ひとみ】

◆虎風荘の出世部屋 現在の鳴尾浜の寮では、316号室が出世部屋とされていた。近年では井川慶、能見篤史、岩田稔、藤浪晋太郎が利用。多くのエース級投手を輩出した。また、甲子園球場のそばにあった初代虎風荘では、406号室が有名掛布雅之、岡田彰布といった主砲たちが青春の日々を過ごした。

〈阪神近年の主なドラフト最上位選手の入寮〉

◆藤川球児(99年)虎風荘史上、最大32インチのテレビを持ち込んだ。テレビ中継された自身の試合はすべてビデオに収録。細かい動作もチェックするため、特大テレビをフル活用すると明かした。

◆鳥谷敬(04年)持参したのは衣服や日用品など、ダンボール5箱分だけの質素な生活を始めた。「部屋にいるより、いろんなことに慣れていきたい」と、テレビは持ち込まなかった。

◆藤浪晋太郎(13年)ダルビッシュ(当時レンジャーズ)や前田健(同広島)ら、好投手たちの動画を収録したデスクトップ型のパソコンを持参。「研究に使います」と向上心をみなぎらせた。

◆大山悠輔(17年)大好きな赤を基調とした野球用具をそろえた。報道陣に赤いグラブを披露。黒色ベースに赤ラインが入ったものと、赤茶色のものの2種類。手袋など他の装備も「赤備え」。

◆佐藤輝明(21年)地元兵庫・西宮市のふとん店でオーダーメードした、約50万円の特注マットレスを持参。「めちゃくちゃ眠れます」とさっそく感触を確かめた。

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