“おっさんルーキー”の涙の青春物語が始まる-。巨人ドラフト1位の浅野翔吾外野手(18=高松商)が8日、川崎市のジャイアンツ寮に入寮した。地元・香川の仲間たちに見送られ、涙を拭いながら前日7日に高松空港を出発。濃いヒゲを整えるため、母美枝さんにおねだりした3万円の電動ひげそりや、プレゼントされた寄せ書きを持参して上京した。親元を離れて初の寮生活。支えてくれる恩人の思いも背負ってプロの世界で活躍を誓った。

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我慢できなかった。浅野の目から涙があふれた。クラスメートや野球部の同僚、先生らが約20人、高松空港まで見送りに来てくれた。ひと言お礼のあいさつを、と全員の顔を見渡したら、もうダメだった。「みんなの顔を見たら泣いてしまって。寂しくて少し涙が出た。応援してくれている人がいることを忘れずに、しっかりやっていきたい」と覚悟を決めて飛行機に乗り込んだ。

甘酸っぱい青春の日々を過ごす18歳にも、年齢不相応? な悩みがある。「18歳なんですけど、ひげが濃い。朝にそっても夕方には生えてきます。ちゃんとそっても友人に『ほんまにそった? ジョリジョリしているぞ』とか言われるので悲しいです」と苦笑い。入寮前に母美枝さんにおねだりして、買ってもらった3万円の電動ひげそりを持参した。「これを持ち歩いて、取材があるときはしっかりそってから受けたい」と対策を整えた。

恩人たちの励ましの言葉とも一緒に上京した。ほかにも、友人からもらった大きな抱き枕、股ずれ防止のベビーパウダーなどとともに、屋島中時代の職員や高松商野球部の同僚からもらった寄せ書きを持参した。「めざせ! 巨人の星」「HABATAKE SHOGO」など応援の言葉がびっしり。「苦しいときはこれを見て、仲間を思い出しながらやっていきたい」と支えにする。

18年間、実家でサポートしてくれた両親も「半泣き」で送り出してくれた。初めて親元を離れ、新しい世界に飛び込む。「プロの世界で心配をかけないように、レベルアップした姿を見せられるように頑張りたい」。地元・香川からの応援を胸に、青春スポ根漫画のような、熱いストーリーを描いていく。【小早川宗一郎】

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