阪神ドラフト3位井坪陽生外野手(17=関東第一)は「岡田打法」習得へ、指揮官の直接指導を熱望した。

高校通算32本塁打を記録した将来の大砲候補は「バッティングはまだ伸びると思っている部分」と自己評価する。岡田監督の現役時代の動画もチェック済み。「ボールをとらえる技術だったりは自分もこれから伸びていく部分。話を聞かせてもらって参考にできればいいと思います」と目を輝かせた。

上体をかがめ下半身にためた全身の力を、リラックスした構えから球にぶつける岡田打法。秋季キャンプでは楽にバットを出すことを目的に、傘をさす位置でバットを構える“傘さし打法”を選手に指導した。井坪自身も関東第一高では柔らかくバットを握る打撃フォームだった。「自分もなるべく体に力を入れたくない感覚もある。そういった感覚は似ているかなと思います」と共感した。

指揮官は85年に打率3割4分2厘、35本塁打の活躍で球団初の日本一にも貢献した。この日は訓示も受け「監督さんの言葉も聞いて、より一層やる気が出た」と気持ちを引き締めた。【波部俊之介】

○…ドラフト4位茨木秀俊投手(18=帝京長岡)は春季キャンプ後半に本格的な投球練習を行うことを目指す。地元北海道では雪の影響でボールを触ることしかできず、「肩も全然できていない」と話す。岡田監督の訓示もあり、ブルペン入りの時期について「焦らずに、キャンプの後半くらいに強く投げられたら」とマイペース調整の考えを明かした。

○…ドラフト5位の戸井零士内野手(17=天理)が前川との打撃練習で技術を吸収する。 鳴尾浜での新人合同自主トレ初日を終え「体自体もすごく動いている。いい感じだと思います」と振り返った。以前から打撃の弟子入りを志願していた前川から、この日夜間練習の誘いを受けた。「打撃について前川さんに聞いてみたいです」と笑顔。技を盗んで成長につなげる。

○…ドラフト6位の富田蓮投手(21=三菱自動車岡崎)が「筒井会」を心待ちにした。この日あいさつをした湯浅とは、筒井スカウトが担当という共通点があった。「筒井スカウトたちと筒井会をしようっていう話をした。実際にテレビに見ている人とお話しできました。これからプロになる実感が、湧いてきた」。今年大ブレークした右腕から成功の秘訣(ひけつ)を引き出す。

○…育成1位の野口恭佑外野手(22=九産大)が苦手なランニングメニューに果敢に取り組む。初日は短距離ダッシュを実施。「ランニングメニューが苦手なので、これからどんどんハードになっていくのが心配です」。ウエートトレーニングが趣味なだけに苦笑いを浮かべた。新人合同自主トレでは、3000メートル走が恒例。「多分、最下位だと思うんですけど、全力で頑張ります」と諦めずに走り抜く決意だ。

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