阪神岡田彰布監督(65)が今キャンプ初カミナリを落とした。

宜野座1軍キャンプで午前11時50分から約40分、ドームのすべてのシャッターを閉め、非公開で確認されたサインプレー。第2クール2日目で初の「岡田のカーテン」が引かれたが、「隠す必要ないよな。今日(の内容)やったらな」とおかんむりだった。

「サインだけ先できあがって、呼吸が合えへん。人間同士が合えへん」

今季用の新サインを使って投手、内野手のけん制やシフトなどを練習したが、呼吸が合わなかった。指揮官はこの日までにサブグラウンドなどでけん制の練習などを済ませているという認識だったが、実際は今日が今キャンプ初めて。「もっと合わせてから非公開にせなあかん」と嘆いた。

岡田監督は11、12日の紅白戦までに、今季の決まり事を仕込んでいく考え。昨年までのサインプレーから量を減らしていることも明かした。「もうちょっと削ってもええかなと思う。難しいことばかりやって。もっとシンプルに普通のプレーの精度を上げた方がええよな。ほとんどシーズン入ったら当たり前のことをやるんやから」。年に1度あるかないかのプレーよりも、よく使うサインプレーを磨くべきだと力説した。

6日が雨予報だと知ると、平田ヘッドコーチに「天気悪かったらずっとやれ」と指令。「岡田のカーテン」のおかわりを指示した。「まだまだやわ。もうちょっと徹底しないと。定期的というか、毎日やらんとアカンね。あれじゃあ」と徹底させるつもりだ。昨秋キャンプでも中間守備をなくすなど、決まり事をシンプルにした指揮官。守備力強化のためには、サインプレーの確認も「練習のための練習」では終わらせない。【石橋隆雄】

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