昨年の都市対抗野球で準優勝した東京ガスが13日、都内のグラウンドで全体練習を行った。

入団予定の早大・中川卓也内野手(22)、日大・中尾勇介外野手(22)、福岡大・村上幸人投手(22)も参加し今後の目標を語った。

全体練習に参加して約1カ月たつが、中川は「質とか意識の差を感じる」と社会人野球のレベルの高さに驚く。早大3年時にはベストナインに選出された。主将としてチームをけん引するも昨秋のドラフトでは指名漏れ。「大学4年間は苦しいこと、悔しいことが8割9割占める生活だったけど1人の人間として成長させてもらった」と振り返った。

学生野球を卒業し、新たなスタートを切る。「いつでも使ってもらえる、良い意味で都合の良い選手になりたい。野球をやっている限りはプロを目指したい」と夢に向けて挑戦し続ける。

50メートル5・9の俊足が持ち味の中尾は「1年目からレギュラーを取りたい」と語った。山梨学院時代は2年連続で甲子園に出場し、引退後は野球をやめることも考えていた。しかし山梨学院・吉田洸二監督(53)の「野球続けろ」の一言で「自分は野球に助けられてきたと思い出した」と続けることを決意した。大学3年時には春秋連続で盗塁王を獲得。「都市対抗優勝するために一番チームに貢献したい」と意気込みを語った。

技巧派右腕の村上は全日本大学野球選手権に3度出場。現在の最速は145キロで「150キロぐらいいかないとプロに行くための注目されないと思う」と球速アップを目標に掲げた。178センチ、72キロと細身な村上は「まずは78キロまで体重を増やす」と体作りに励む。「チームで一番勝てるピッチャーになる」と語った。【星夏穂】