楽天浅村栄斗内野手(32)が、“ロケットスタート”を切った。

今季初実戦のDeNA戦に「4番二塁」で先発。1回2死三塁で迎えた第1打席で、初球、石田の外角高め直球を振り抜いた。バックスクリーン直撃の2ラン。初実戦初打席初球弾に「1発目の試合だし、何かを狙おうとか、何も考えずに全部打ちにいくつもりで。そういうテーマで今日はやった。うまく打てた」と満足げだった。

今季からキャプテンに就任。不動の主軸として、チームを引っ張ってきたが、立場も変わり、新たな気持ちでシーズン開幕に備える。昨年8月に海外FA権を取得したが「(石井監督を)男にしたい」と行使せずに残留。4年契約を結んだ。「どんなときも先頭に立って引っ張っていきたい」と責任感を強く持つ。チームを10年ぶりの優勝へ導くため-。3割30本100打点以上とキャリアハイを目標に掲げる。

その第1歩として、上々の結果となった。「ここがゴールではない。今は自分の調整だと思うし、今まで通りしっかり振ってやっていけたら」。勝利に貢献できるよう、まずは自身と向き合っている最中。幸先のいい出だしから流れに乗り、さらに状態を上げていく。【湯本勝大】