ミエちゃん、崖っぷちの陣だ。
阪神新外国人のヨハン・ミエセス外野手(27=レッドソックス3A)が23日の中日戦(北谷)に3番で出場する。「シーズンに入った時に対応できるようにすることが大事。今はできるだけボールを見ながら、良い球が来たら自分のスイングをしたい」。陽気なドミニカンはダンスを踊るしぐさも交えて質問に答えたが、紅白戦を含めた実戦成績は9打数1安打4三振。キャンプは残り5日に迫るが結果を残せておらず、生き残りをかけた重要なアットバットになりそうだ。
試合前練習で自打球を当てた18日のDeNA戦は4打数無安打2三振。その影響で19日のサムスン戦は欠場し、20日から全体練習に復帰した。この日はベースランニングを外れたがフリー打撃で快音を連発。「もう大丈夫!」と再スタンバイOKをアピールした。
外野バトルは熾烈(しれつ)だ。左腰を痛めたノイジーも別メニューが続くが、森下や井上、板山、島田らが結果を出し、ミエセスも追い込まれてきた。右の代打枠も原口が実戦で2本塁打するなど好調だ。それでも背番号55は「シーズンに向けた準備をしたい」と焦るそぶりを見せない。
23日の中日は昨季の10勝左腕小笠原が先発してくる。難敵相手でもポジティブ思考をあらためることはない。「良い投手と対戦するのは自分にとってプラス。ましてや同じリーグなので良い経験になる」。打てば一気に株が上昇しそうだが、ひねられると立場はより苦しくなる。はたして“ミエちゃんダンス”は出るか。【松井清員】
○…中堅近本が“外野の要”の自覚を見せた。左翼と右翼が競争中のため、全ての候補選手とコミュニケーションを図っているという。「両翼がどうなるかが分からないので、(選手の)母数も多くなる。外国人が入ったり、若い子が入ったりで、いろんな人と話をしないといけない。島田だけは組んでいたので分かるのですが」。新人森下とも「カバリングは、こうなったらこういう形でとか、もう少し後ろでいい」などと対話を重ね、間に飛んだ飛球への対応についても「アイコンタクトでしっかり」と実戦で確認していく。
○…18日に昇格したドラフト6位の最速147キロ左腕、富田(とみだ)蓮投手(21=三菱自動車岡崎)が充実の1軍ライフを満喫中だ。「ブルペンは横で投げる人がすごい投手ばかり。真っすぐの質、コースに投げ切る大切さを思い知りました」。同じ左腕の大竹はバイブル的存在。「球種も似ている。カットボールやツーシームの握り方、変化球が入らない時に意識していることなどたくさん勉強しています」。19日のサムスン戦で1回0封した即戦力候補が進化を重ねる。



