備えあれば憂いなし。広島新井体制は、有事に備えた準備を怠らない。
ロッテとの練習試合に左翼で先発した西川龍馬を4回表から一塁に就かせた。20年以降で公式戦での一塁守備は、21年4月8日ヤクルト戦の7回裏から就いた1試合のみ。中心選手への複数ポジション指示に、新井監督は「できるときにやっておきたい。(シーズンでは)何が起こるか分からない」と説明。併用を視野に入れたものではなく、あくまで有事のため。西川だけでなく、若い韮沢にもプロで初となる一塁守備に就かせた。
この日のロッテ戦では西川のほか、5選手が2つ以上のポジションに就いた。レギュラー候補の小園も、4回表から三塁に回った。複数ポジション指示には、起用の幅を広げる狙いと、可能性が限りなく低い事態に備える意味合いがある。西川の一塁は後者。20年まで内野手登録だった西川も「緊急事態用に。何かがあったときのためにです」と受け入れて取り組んだ。
○…途中出場の坂倉が今季1号を放った。1点を追う7回、ロッテ小野の初球、内寄り真っすぐを完璧に捉えて右翼席に運んだ。「球が速い投手だったので、振り負けないように。いいスイングができたと思います」。先発した19日DeNA戦の三塁打に続く安打はまたも長打。「いい感じで振れてますし、打席でのアプローチも悪いものではない。いろんな打席を送って、いろんな感覚をまた取り入れたいなと思います」。レッドソックス吉田を参考にして取り組む打撃が形になりつつある。



