ソフトバンク渡辺陸捕手(22)が22日、宮崎の春季キャンプで開幕投手に決定した大関友久投手(25)との「開幕バッテリー」結成に意気込んだ。23日に行われる今季初対外試合のキューバ代表戦(宮崎)で先発捕手として出場予定。昨季は先発マスクをかぶった7試合中、6試合でコンビを組んだ同じ育成出身の左腕と晴れ舞台に立つため、猛アピールを宣言した。

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渡辺陸は同じ育成出身の左腕からエールをもらっていた。前日21日に、開幕投手に指名されたばかりの大関と言葉を交わした。「おれ、開幕決まったよ。お前も頑張れよ」と声をかけられた。5年目捕手にとって大関は、昨年は1軍で最も多くバッテリーを組んだ“相棒”だ。「ぼくも頑張ります」と短い言葉で返し、開幕マスクを狙う決意を示した。

昨秋から「2人で開幕戦に出よう」と励まし合ってきた。先に大役をつかんだ左腕に追いつけるよう、渡辺陸は「開幕戦というのは特別な1試合。自分もそこに出たい。そこを任せてもらえるだけの信頼がもっと必要だと思います」と、気合を入れた。

早速、アピールの舞台が巡ってきた。藤本監督は23日の今季初対外試合となるキューバ代表戦で、渡辺陸に先発マスクを託す考えを明かした。紅白戦でも他の捕手より長いイニングで守備に就いており、首脳陣の期待は高い。渡辺陸は「期待されていることは感じます。それに応えるだけの結果をこれからの実戦で出していきたい」とチャンスを生かす決意だ。

昨季はプロ初先発だった5月28日広島戦で2打席連続本塁打を放つなど、持ち前の打撃力は捕手陣でもトップクラス。侍ジャパンの正捕手候補・甲斐やFA加入した嶺井とライバルは強力だが、「まずは勝てるように。投手の持っている力を引き出したい。バッティングはもちろんですけど、キャッチャーとしての姿を見せたい」と、捕手としての成長を見せることを重要なポイントに挙げた。

藤本監督は期待をかけるだけに、注文も付けた。「元気がなかったら、すぐに代えますよ。今日もたらたら走ってね。ああいう姿を見せたら代えます」とピシャリ。渡辺陸は「存在感を出していかないと。捕手なので、ゲームだったり場面を支配しないといけない」と指揮官のゲキに発奮し、意気込んだ。【山本大地】

◆渡辺陸(わたなべ・りく)2000年(平12)9月24日、熊本県生まれ。神村学園では3年夏の鹿児島大会で初戦敗退。18年育成ドラフト1位でソフトバンクに入団した。趣味は「ご飯を食べること」で好物は焼き肉。憧れの選手は球団OBの松中信彦氏。昨季は20試合出場で打率2割7分3厘、3本塁打。187センチ、86キロ。右投げ左打ち。

◆渡辺陸の衝撃デビュー 昨年5月28日広島戦で初先発し、第1打席から2打席連続本塁打をマーク。初先発の試合でプロ1、2号を記録したのは、19年伊藤裕(DeNA)以来、ドラフト制後5人目。球団では南海時代の71年島本以来で、捕手で先発した選手では69年田淵(阪神)以来53年ぶり。過去4人の初先発はいずれも2安打で、初先発の試合で2発を含む猛打賞を記録したのは、ドラフト制後では渡辺陸が初めてという快挙だった。

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