なまらうれしい口火打だ。日本ハムのドラフト5位、奈良間大己内野手(22=立正大)が楽天とのオープン戦に代打で初出場し、初安打&サヨナラ生還を果たした。9回1死、遊撃のポジションを争う上川畑の代打に立ちセンターへ強烈な二塁打。ヘッドスライディングでムードをつくり清水のサヨナラ打を呼び込み「引かないこと。引かないというか自分から攻める。受け身にならないことを意識して打席に立てた」と振り返った。

この日から声出し応援が解禁。プロ選手として音や声で励まされる中でプレーするのは初めて。「練習試合と違い雰囲気もあった。気持ちが高まっていた中で結果が出たのはうれしい」。同期のドラ1矢沢は指名打者でスタメン出場し3打数2安打も「立場が違う。自分は少ないチャンスをものにするだけ」。常に自分のベストを追求し、開幕1軍入りを目指す。

○…江越がオープン戦初戦で、バント安打含む2打数1安打1打点と結果を残した。5回1死三塁で中犠飛を放つと、7回1死で三塁線へ絶妙なセーフティーバント。50メートル5秒8の足を生かし出塁した。外野は松本剛、五十幡、浅間、矢沢ら俊足のライバルがひしめくが、「今日のセーフティー含め、守備、走塁では誰にも負けないという気持ちでやりたい」と意気込んだ。

○…清水がオープン戦初戦でサヨナラ打を放ちアピールした。9回1死二塁で右翼フェンス直撃の二塁打。2軍キャンプスタートも21日から1軍合流しており「絶対に下克上してやると周りに言っていた」。オフは阪神梅野と合同自主トレ。「梅野さんと話して、前まではミスを引きずって打席や守備に行ったりしていたが、引きずらないように、考えられるようになった」と、精神面の成長を口にした。

○…上原が“前倒し”登板にも冷静に対応した。楽天とのオープン戦は7回から1イニングの予定だったが、2番手田中正の球数が増えたため6回2死から急きょマウンドに立ち、回をまたぎ1回1/3無安打無失点1三振。「準備はできていたので大丈夫でした」。開幕ローテ入りを狙うが「1軍で投げないことには意味がない。どっちかと言われたら先発がいいけど中継ぎでも」と、貪欲にチャンスをつかみにいく。

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