開幕投手決定後初の登板となった広島大瀬良大地投手(31)が、3回完全投球を見せた。最速152キロを計測し、3回は三者連続三振にとなるなど、毎回5三振を奪った。

オープン戦初登板となった前回2月25日巨人戦後に新井監督から開幕投手を指名された。実戦2度目のこの日は「イニングが伸びたので、球数を投げて次につなげたい」と意識した。1回は左打者が並ぶ上位打線を2つのフライアウトと、柳田からは空振り三振。2回も3人で切った。

3回は直前の攻撃でチャンスから相手の好捕と三振で攻守交代となっていただけに、ギアを上げた。「向こうに流れが行きそうな感じ。シーズンのことを考えて、流れを持っていかせない投球を心がけて、想定していけた。結果、三振でしたけど、カウントを崩さずに3人とも勝負できた」。調整段階ながら実戦を意識。ストライク先行で押して、相手に打撃をさせなかった。

プレートの位置を今季、三塁側から一塁側に戻したが、左打者の内角に角度ある真っすぐ、カットボールを投げ込んだ。最速152キロを計測した球速には「もう少し行けるんじゃないかな」とさらに上げっていく手応えをつかんだ。来週は開幕カードで当たるヤクルトだけに、登板間隔を空ける可能性もある。ブルペンでの球数や練習強度で調整しながら、5年連続5度目の開幕マウンドを見据える。【前原淳】

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