オリックス森友哉捕手が、マルチ安打を記録した。

5番に入り、2回無死一塁の初打席で阪神大竹のチェンジアップを捉え、左中間を破る二塁打。通算6打席目で対外試合初安打を放ち、3回無死一塁も三遊間へ流し打った。「1本早く出したいなと思っていた。ゲッツーだけは打たないように、チャンスメークという部分で逆方向にしっかり打てました」。甲子園は、大阪桐蔭時代の12年春夏連覇など通算4度の出場で打率4割7分3厘、5本塁打、11打点を残した球場。そこで新たな1歩を踏み出した。

投手との対話も重ねている。初めて先発マスクをかぶり、ローテーション左腕の田嶋には「自信を持って。いい意味でオラオラしながら投げた方が打者からすれば脅威」と助言。ドラフト1位の曽谷には「しっかり自分のいい球を投げること」と、今は結果より持ち味優先と伝えた。中嶋監督は「今(森が)やることは自分のチームの投手を全部知ること」と見守る。打って4点先制につなげ、投手の力を引き出すリードでオープン戦連勝。攻守で、新たな扇の要になりつつある。【堀まどか】

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