巨人オコエ瑠偉外野手(25=楽天)が、3年ぶりに1軍キャンプを完走した。

チームは5日、那覇での2次キャンプを打ち上げ帰京した。宮崎から始まり12球団最長の33日間、第7クールにまで及んだキャンプ。オコエは「久しぶりにこうやってやれてます。みっちり自分に時間を使えるんで。体動かして鍛えるという意味で、レベルアップしていれば」と、充実感を漂わせながら帰路に就いた。

無傷で走り抜け、爪痕をクッキリと残した。実戦では7試合連続、対外試合全5試合でヒットを記録。自由を与えられた足では4盗塁と大暴れ。「長打を欲しがっちゃうんですけどそこはグッと抑えて。自分の中ではまだまだそのレベルにはない」。内野安打でも四球でも、塁に出ることを最優先にした結果、「1番左翼」に急浮上した。午前7時のアーリーワークに「起きなかったら水ぶっかけてでも起こしに来てくださいと(ホテルの人に)お願いします」と臨んだ覚悟が、結果に結び付きつつある。

昨年は左膝、21年は左手首の手術の影響で、キャンプはリハビリが続いた。20年はキャンプ直後の3月1日オープン戦で左脇腹を痛め離脱しただけに、「シーズン終わったときに、やっとあのときのこれが効いているんだと、答え合わせがきると思う」と慢心することなく、次なるステージに踏み入れる。【栗田成芳】

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