ロッテは9安打で4得点を奪い、オープン戦3戦目で初勝利を挙げた。

2回に山口航輝外野手(22)とグレゴリー・ポランコ外野手(31=巨人)の連打で無死二、三塁とすると、井上晴哉内野手(33)の右犠飛で先制。2死後に、田村龍弘捕手(28)も右前適時打を放った。4回にも井上の中前適時打と田村の右前適時打で2点を加点した。

ケガなどで苦しみ、定位置を受け渡してしまった2人にとって、レギュラー再奪取をアピールする一打だった。井上は「自分のスイングを心がけている。体の使い方での長所を確実にしたい。1本出て、ホッとしています。シンプルに何歳になっても野球が楽しいです」と笑顔。わき腹など度重なるケガや若手の台頭もあり、昨季はわずか2試合の出場だった田村も「体が元気。打撃に関してはアピール出来ていると思うので、これを落とさず、開幕まで維持していけたらいい」と意気込んだ。

投げても先発した森遼大朗投手(23)が4回無安打2失点。最後も横山陸人投手(21)が3者凡退で締めるなど、若手投手陣も活躍も目立った。吉井理人監督(57)が侍ジャパン投手コーチと離れている間に監督代行を務めている福浦和也ヘッドコーチ(47)にとっても、引き分け続きで迎えた中で初白星となった。【鎌田直秀】

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