中日福敬登投手(30)が10日、今月フランスで開催される国際アビリンピックに出場する愛知県立名古屋聾(ろう)学校卒業生の伊藤俊貴さんをナゴヤ球場で激励した。

福は昨季から、同校を支援するプロジェクトをスタートさせ、伊藤さんとの交流をスタート。木製家具などを作る伊藤さんから自主製作したパネルなどをプレゼントされていた。国際アビリンピックは、障害のある人の職業能力の向上と、障害者への理解、認識を深め、雇用の促進につなげる目的で開催。伊藤さんが日本代表選手に選ばれ、エールをしたためたパネルを手渡した。福は「伊藤さんの作る物は圧倒的なクオリティーがある。気負わず戦ってきて欲しい」と話し、伊藤さんも「世界レベルに挑戦して、金メダルを見せに戻ってきます」と意気込みを語った。福の支援プロジェクトは今季も継続する。

福は昨季終盤に国が難病指定する黄色靱帯(じんたい)骨化症を発症。10月末に胸椎黄色靱帯(じんたい)骨化切除術を受けリハビリを続けている。すでにシート打撃などで登板。3月中は打撃投手などで調整を続け、4月中の実戦復帰を目指している。

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