広島森下暢仁投手(25)が11日、マツダスタジアムで行われるヤクルト戦の試合前練習で、5日ぶりにキャッチボールを再開した。約30メートルの距離で6日の打撃投手登板以来となる投球の感覚を確かめた。だが、ブルペン投球再開のめどを立てておらず、今季初の実戦登板の見通しも立っていない。開幕ローテ入りは絶望的となった。

 

昨年10月の右肘クリーニング手術から復活を目指す森下は、6日に実戦形式の打撃練習に登板して打者6人に安打性1本2三振だったものの「納得がいっていないという感じです。強い球をどんどん投げていく中で、強さをまだ出せていない」と振り返った。8日は「(右肘に)違和感があった」と話し、前日10日まで4日連続でノースロー調整だった。

5日ぶりの投球再開から今後もキャッチボールを続け、まずはブルペン投球を目指す。「一瞬では変わらないので徐々に。万全にと、首脳陣にも言われている」。焦らず、慎重に復帰への階段を上がっていく。