阪神大山悠輔内野手(28)が、実戦6試合21打席ぶりのヒットとなる今季実戦初長打の二塁打を放った。日本ハム戦に「4番一塁」で出場。両軍無得点の3回2死一塁、カウント2-1からの4球目、吉田の内寄り145キロを引っ張り、左翼線へ。二塁へ到達し、甲子園を沸かせた。

ただ、岡田彰布監督(65)は主砲の打席内容に苦言を呈した。一問一答は以下の通り。

-大山が初めて実戦で長打が出た

「まあ、出ただけやん。(笑い)それでようなった感じはないやん」

-カウント3-0から打つ大山の心理面は

「違うやんか。ノースリーから打てのサイン出してるけど、俺もうみんなに言うてるけど、打てのサインは『打てと待て』があるやんか。そやろ。待てのサインは『待て』だけやけど、そういうことよ。ノースリーやから打てやから全部バット振るんちゃうよ。それは言うてあるけどな、振ってしまうな、打ちたいから」

-何かのきっかけがあれば彼は上昇する

「どうやろなあ、ちょっとそこまでハマるというかな、俺はノースリーから打て言うてもよう打たんかったわ、怖い。怖いっていうか、俺はワンスリーも一緒と思うんよな。だから、俺が選手にいつも言うてんのは、前もミーティングでちょっと言うたんは、ストライクゾーンは一緒やでっていうのな。ワンストライクでも、ツーストライクでも。追い込まれてもな、ストライクゾーンは大きなれへんねんからな。ストライクゾーンというか、ベースはな。俺は、そう思うんやけどな。何回も話したことあるけど、これをどう考えるかやかな」

-気持ち的な部分が大きいんでしょうか

「俺は心まで読めんもん。読めるんやったらええけど。心まで読めんよ、どういう心境っていうか。だから、結局、打て言うたから全部バット振りにいくんじゃないっていうことやんか。打てやけど、見逃してもええわけやから、せやろ。ストライク見送るのだって、ずっと打てなわけやから。1球目から2球目って。それでストライク見逃してるやんか。打てやのに。それと同じような感覚で待てばええんよ。ボールスリーやから言うて、打てのサイン出て、それまでも全部打てのサインやで。ボールツーでも、打てのサインやんか。そこでボール見分けんのに、なんでボールスリーなったら、なんでも振りにいくかっていうこと。それはもう、ここ(胸を指して)しかないやんか、ここでな。そういうことやんか。待ては『待て』やけど、打ては『打てと待て』がある。両方あるやんか。そやろ。いつも打て言うてんのに打てへんやんか。それ見逃すやろ。そういうことやんか。そういうことを考えたら、すぐわかるっていうことや」

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