阪神佐藤輝明内野手(24)の三塁守備に緊急メスが入った。ゴールデングラブ賞2度の馬場敏史内野守備走塁コーチ(58)が12分間の熱血指導。今季は三塁固定の予定だが、オープン戦10試合で4失策。楽天小深田と並ぶ12球団ワーストを記録に、首脳陣も動いた。

神宮室内に隣接するコブシ球場で三塁ノックを受けた後だった。馬場コーチが身ぶり手ぶりで構え方や1歩目の動きを指導。「今までの構え方じゃちょっと無理かなと。変えていかなくちゃいけない」。右足を1歩前にして構える佐藤輝に並行に構えるように指導。14日のDeNA戦で三塁線の打球を一塁に悪送球したのが顕著な例で、逆シングルでグラブを出す際、足の長い佐藤輝は無理な体勢になりやすいからだという。

佐藤輝は「しっかりと足を使えば投げられると思うので、しっかり頑張ります」と引き締めた。ここまでの三塁守備について岡田監督は「まあ、あんなもんちゃうか」と苦笑い。「変な打球もあるし。まあ、徐々にな。今年(固定で)三塁をやるわけやから、慣れていったらいいと思うよ」と我慢しながら上達を待つ。馬場イズム注入で、ヤクルト戦からニュー佐藤輝を披露する。【石橋隆雄】

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