“本気”になった。日本ハム新庄剛志監督(51)が20日、都内でブランドアンバサダーを務める「山下本気うどん」の「フランチャイズ募集開始記者発表会」に出席し、最速50勝を目標に掲げた。1月には優勝へのカギとして「50勝0敗」としていたが、「本気うどん」一日店長を務め、現実を見据えて“本気”路線に修正した。

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新庄監督が、ガチで先行逃げ切り優勝を狙う。イベントの中で、司会者からいま真っ先にやっておきたいことを問われると、ボードに書いた文字を掲げ、力強く言った。「今年、最速で50勝を挙げたい。若くて経験がないチームなので、143試合ではなく、ウチは勢いづけるために最初の50、60試合でスタートダッシュかけないと」。1月には「50勝0敗」を掲げていたが、「本気うどん」の制服を着て、目標も“本気”に修正した。

その先もイメージしている。「最速50勝がクリアできたら、もう若いファイターズの選手たちは、勢いに乗って、ガッといってくれる。そして85勝行ったら大体、優勝もね」。コロナ禍で試合数が減った20年を除き、過去5年の優勝チームの勝利数は18年西武の88勝が最多。19年の西武80勝、21、22年連覇のオリックスは70、76勝だ。想定通り85勝ならリーグ制覇の可能性が出てくる。

そのためのエネルギー源として、新球場への出店も熱望した。この日から、指揮官自身がファンという山下本気うどんのフランチャイズ募集がスタートした。「エスコンフィールドでお店を出してくれたら最高。選手は試合前にうどんやバナナやそばを食べる。このうどんを食べたら優勝間違いない」。新たな味方をつけ、粘り強くコシのあるチームに仕立て上げる。

記者発表会では、人気メニュー「白い明太チーズクリームうどん」をつくり、同店を創業したお笑い芸人のインタビューマン山下が試食。料理はほぼ初体験だったが、山下から「おいしんじょう」と絶賛され「うれしんじょう。たのしんじょう」とご機嫌。開幕後はライバル5球団をツルツルとたいらげ、7年ぶり優勝をたぐり寄せる。【永野高輔】

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