1億円ゲットの予行弾だ! 阪神佐藤輝明内野手(24)が20日、都内のグラウンドで指名練習に参加した。翌21日にベルーナドームで、西武とのオープン戦を予定。「明日に向けていい準備ができたんじゃないかなと思います」と汗を流した。

同球場では今季から「立飛ホールディングス」のホームラン賞として、打球を当てると打者に1億円が贈られる看板広告がバックスクリーン右に登場。推定飛距離は150メートルだ。オープン戦は適用外だが、今季5月から行われる西武との交流戦は敵地で開催。本番に向け、絶好の“予行演習”になる。佐藤輝は「オープン戦関係ないでしょ!? いやぁー、無理でしょ。気にせず、いきたいと思います」と苦笑しながらも「本番で打てればいいかなと思います」と意欲を見せた。

本人は「もう忘れました」と笑ったが、入団1年目の5月28日の西武戦では決勝3ランを含む1試合3発を放ったのもベルーナドーム。左中間、バックスクリーン、右中間と全方向に運び、新人では史上4人目の快挙を果たしている。

可能性は十分だ。21年4月DeNA戦では横浜スタジアム球場外の通路まで到達する推定140メートルの場外弾を放った。驚異の1発を再現できれば夢ではない。

今春、オープン戦での本塁打は、17日のヤクルト戦で放った1発のみ。開幕に弾みをつける特大アーチを描く。【波部俊之介】

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