逆転開幕1軍へ猛アピールだ。1軍に合流したばかりの広島黒原拓未投手(23)が、オープン戦初登板で好投した。

1点ビハインドの8回に2番手として登板。この日2安打の先頭安田は、外角直球で見逃し三振を奪った。続く代打角中も力で押し込み、146キロで左邪飛。最後は藤原をこの日最速147キロで中飛に打ち取った。

「どんどん腕を振って投げ込むというのが持ち味だと思うので、とにかくストライクを取りに行かずに、しっかりと腕を振ってストライク先行で投げられた。良かったと思います」

昨年5月4日巨人戦以来となる1軍登板で持ち味を発揮した。

一昨年のドラフト1位も、昨季は12試合登板どまり。シーズン途中に左肩を痛めて離脱し、再昇格しないまま1年目を終えた。2年目の今年は春季キャンプ2軍スタートも、ブルペン投球からアピールを続け、実戦でも結果を残してきた。

新井監督は「ファームからずっと推薦があった。今日見て、やっぱりいいなと。いいものを見せてくれたなと思いました」と評価。開幕10日前の合流で開幕1軍も見えてきた。

左腕は「昨年はケガで長期離脱して、満足に野球していなかった。昨年を取り返す気持ちでしっかり全力でやっていきたい」と胸を張る。巻き返しを期す2年目、ようやくスタートラインに立った。

 

▽広島遠藤(先発して7回4安打2失点)「手応えはあった。どんどん押せるなという感じでしっかり真っすぐ多めで投げられた。終盤になったときに変化球の精度、真っすぐの精度をもっと練習の中で追い求めていけたら」【オープン戦スコア速報】はこちら>>