日本ハムの清水優心捕手(26)が、走攻守で猛アピールした。7試合ぶりに先発マスクをかぶり、打っては3打数2安打。オープン戦通算15打数7安打、4割6分7厘と好調で「新庄監督が“7、8割の力で”と話していたのが頭にあって、むちゃ振りしないでいけるようになった。この状態をシーズンでも続けていきたい」と先を見据えた。

守備では4回に二盗を阻止し、7回1死二塁ではリードの大きかった二塁走者をけん制で刺すなど、エース上沢を援護。3回に右前打で出塁すると、江越の捕邪飛で二塁へタッチアップするなど、走塁での好判断も光った。開幕マスクは伏見、宇佐見の2人が競っている状況も、今は与えられたチャンスで自分のできることを出すことしか考えていない。「少ないチャンスでどれだけインパクトを与えられるかが、捕手として大事」と強い口調で話した。

キャリアハイの100試合出場を果たした21年は、この日リードした上沢と18試合でコンビを組み、12勝中10勝に貢献した。「他の方よりは上沢さんのことを知っている。そういうところも生かせたら」。上沢は開幕2戦目の先発が有力。新球場初戦は逃しても、2戦目以降の下克上を見据える。【永野高輔】

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