今年1軍で対外試合初登板となった先発玉村昇悟投手(21)が、5回1安打無失点の好投で開幕ローテ入りを決めた。

残る5枠は大瀬良、九里、床田、遠藤、来日2年目のアンダーソンとなる。

力強い真っすぐにスライダーやチェンジアップを交え、3回まで完全投球の立ち上がりを見せた。4回は2死から初安打を許すと「勝手に1人であたふたしていた」。クイック投法のタイミングが合わずに四球後、2ストライクから死球を与えて満塁のピンチを招いた。それでも正木を外角低め直球で見逃し三振に。5回も立ち直り、3者凡退で締めた。新井監督は「ナイスピッチングでした。ワンチャンスをつかみましたね」と開幕ローテ入りを明言した。

今春は2軍キャンプスタートとなり、1軍合流は2月14日の紅白戦に登板したのみ。「運が落ちてきたときにつかみ取れるようにと思って、ずっと2軍ではやってました」。虎視眈々(たんたん)と昇格のタイミングをうかがっていた左腕が、残り1枠の先発ローテの座をつかみ取った。

○…栗林が開幕から抑えを務める。復帰登板から中1日で9回に登板。先頭への四球後、正木に148キロで右越え2ランを浴びた。「逆方向にあそこまで飛ばされているので力もない。もっと体全体で強い球を投げるようにしないと」。後続はカットボール中心の配球で3者連続三振。不安を残す内容となったが、新井監督の信頼は揺るがない。「もう安心。安心」とうなずき、開幕守護神起用を「もちろん」と明言した。

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