松井稼頭央新監督(47)率いる西武は、8勝5敗2分けでオープン戦の全日程を終了した。

指揮官は「山川と源田がWBCということで、より若い選手がチャンスもあり、いいアピールをしてくれていたなと思っています。当然開幕(メンバー選考)はいろいろありますけど、1年間戦っていく上で本当にいいものを見せてくれているのでね。今回来ていた選手だけではなく、ライオンズにいる選手は全員が戦力だと思います」と総括した。

先発に転向する平良が防御率0.00と抜群の安定感を見せ、平良が抜けるリリーフにも大曲、佐藤隼、ルーキー青山など若い力も台頭してきた。

チームスローガン「走魂」を掲げ、打線も積極的な走塁を絡めながら攻めるスタイルが浸透してきている。一方で、キャンプイン前に5つのポジションが白紙だった状況から、グンと突き抜けた選手がいなかったのも事実。新外国人のペイトン、マキノンはスタメン起用が有力ながら、開幕後も多くのポジションで競争が続くことになる。

指揮官は打線構築についても「(固定は)まだですよ。どういう打順になるか。そのままなのか、変わるのか、そこは臨機応変にやってね。その時の調子も相手の投手の兼ね合いも出てくるでしょうし。固定というのは山川のところだけなのかなと思っています」とコメント。開幕直後は、山川穂高内野手(31)の4番以外は流動的な起用になりそうだ。【金子真仁】

○…通算2086安打を誇るベテラン栗山が、オープン戦をマルチ安打で締めた。「しっかりタイミングを取ってコンタクトすることができれば、ヒットコースに飛んでくれるはず。相手もずらしてくる。ペナントに入ったら勝負なので、微調整しながらやっていきたいです」とプロ22年目のシーズンへ引き締めた。

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