楽天松井裕樹投手(27)が、侍ジャパンからチームに復帰後初登板した。

2点を追う8回に5番手として登板。先頭松田を空振り三振、ブリンソンは中飛、坂本を右飛と、3者凡退に打ち取った。直球の最速は147キロにとどまり、まだ本調子とは言えない様子。「力強さはまだなかったですけど、両サイドへは思ったより投げられた。ゲームが空いていた危機感があったので、それにしては良かった」と胸をなで下ろした。

開幕1軍入りは今後の状態を見て、首脳陣が判断していくが、投球の中で収穫も見つかった。「フォームの部分で1個課題があって。クリアになれば上がってくるようなポイントが今日の最後、ぱっと思いついたというか、見つかった」と前を向く。WBCでの登板は、1次ラウンドの10日韓国戦(東京ドーム)のみ。「投げたいストレスをためて帰ってきた。イーグルスのために毎日でも投げたいなと思います」。全身全霊でチームの優勝へ向けて尽くしていく。

▽楽天石井監督(松井裕の投球を見て)彼は躍動して投げるピッチャー。もう少し暴れ馬感が出てもいいかなと思います。

○…開幕ローテーション最後の1枠はギリギリまで精査していく。先発バニュエロスは、4回5安打3失点。制球が定まらず、オープン戦5試合で防御率は6.19と状態が上がらない。一方で藤平は4試合で2.25と好調。3月30日の日本ハムとの開幕戦では田中将が先発し、2戦目は滝中が濃厚となっている。試合後、小山投手コーチは4月2日の第3戦の先発について「決まっていない」と話すにとどめた。

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