キューバ代表としてWBCに出場した中日ジャリエル・ロドリゲス投手(26)に28日、亡命の可能性が浮上した。全米野球記者協会に所属するフランシス・ロメロ氏が自身のツイッターで「彼は今朝、ドミニカ共和国に到着した。中日との契約を破棄しており、将来的にはMLB球団との契約を望んでいる」と伝えた。同氏によれば、MLBの評価は先発ローテーションの3~5番手と高く、5年総額5000万ドル(約67億5000万ドル)前後の契約になる可能性があるという。

今季で中日4年目のロドリゲスは、昨季からブルペンに転向し、すぐに不動のセットアッパーに定着。昨季は54回2/3で60奪三振、防御率1・15。56試合に登板して6勝2敗39ホールドと活躍し、最優秀中継ぎのタイトルにも輝いた。

WBCでは先発ローテーションに入り、「エース格」として重要な試合を任された。1次ラウンドの8日オランダ戦は4回を1失点、東京ドームで行われた15日の準々決勝オーストラリア戦では3回1/3を1失点。球数制限ルールの中で試合を作り、計7回1/3を投げて防御率2・45。ベスト4進出に貢献し、米マイアミで行われた19日(日本時間20日)の準決勝、米国に敗退後はキューバに一時帰国し、29日に再来日の予定となっていた。

WBCのキューバ代表では他にも、ブルペン捕手を務めていたイバン・プリエト・ゴンザレス捕手(26)が準決勝後にチーム宿舎から姿を消し、米球界入りを求めて亡命したと報じられている。

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