侍ジャパンの白井一幸ヘッドコーチ(61)が29日、TBS系の情報番組「ゴゴスマ」に出演し、ファンの質問に答える形で、エンゼルス大谷翔平投手(28)の素顔を明かした。

日本ハムのヘッドコーチ時代も4年間同じチームに在籍した。「まさに完璧すぎてダメなところが1つもない。人間的にも、本当に完成された素晴らしい人。欠点がないところが、まさに欠点なんです」。

WBCでは、先発した試合では雄たけびを挙げながら投球。「日本ハム時代にはほとんどなかったですね。今回は何が何でも世界一になるんだという思いが、雄たけびにつながってましたよね。まずはダルビッシュ投手が(チームの)雰囲気をつくった。大谷選手が合流して、そこに勢いをつけた」と分析した。

大谷の素顔を問われると「大谷選手は親しくなってくると、ジョークをたくさん。今回は初めて会う人もいるわけですよ。距離感があるのを、自分がジョークを言ったり。例えば私の場合も、4年一緒にやってますが、あれだけビッグになると気兼ねをしてたんです。それが、会った瞬間に『誰でしたっけ』って言うわけです。ぶつかってきたり。それをやってもらうと、5年の空白が一気に縮まって、気軽に話しかけても大丈夫になる。私でもそうですから、周りの選手はもっとそう」と明かした。

チームに合流した際、全員のコーチと「大谷です」と握手交わす中で、最後にあいさつした白井ヘッドコーチにオチをつけた。大谷のジョークに、お笑いコンビ千原兄弟の千原ジュニアは「大谷選手という『ふり』がきいてますからね」と“解説”していた。

大谷は、決勝の米国戦の前には「憧れるのはやめましょう」と名演説。同ヘッドコーチは「メキシコ戦で大逆転で勝って、どこかでほっとしていたところがあった。アメリカはドリームチームで我々のあこがれ。メジャーでプレーしている大谷選手にしか言えないメッセージ」と、チームが結束した背景を明かした。