日本ハムの公式応援ソング「We are FIGHTERS」を歌う歌手のHARTY(37)が、日刊スポーツの取材に応じ、29日に配信リリースした新曲への思いを語った。実際に試合を観戦し、新球場エスコンフィールドで開幕を迎えるチームのイメージを曲に落とし込んだ。「エスコンフィールドで躍動する選手やファン、それを見守る監督やコーチの気持ちを代弁して作らせてもらいました。ファンのみなさんに歌い継がれていくような曲になってほしい」と思いを込めた。

球団へは自ら売り込んだ。「球団の方にプレゼンして回った。そこで新庄監督に気付いてもらった」。監督の目に留まったこともリリースにつながった。新庄監督がプロ復帰を目指していた20年から交流があり、公認応援歌の「%1」や「BIG4 BIGBOSS」をリリース。22年には札幌ドームでの歌唱も実現させた。尊敬してやまない新庄監督の存在は楽曲制作にも反映された。「信じた航路 船を走らせろ」の歌詞は新庄監督が21年のファンフェスティバルで自身を「船長」と表現したスピーチから着想を得た。「航海に出ようぜっていうイメージで作らせてもらった」。

新庄監督のプロ初ホームランを球場で目の当たりにし、プロ野球選手を志した。香川西高3年時には副主将を務めて、甲子園出場も果たしたが、けがで断念。今では違う形でプロ野球の舞台に立っている。「新庄さんになりたいと思ってプロを目指した。その人が監督をしている球団の曲を歌わせてもらう。不思議でしかないですし、まだ夢を見ているよう」。新球場で始まるチームの新時代をチームへの愛が詰まった楽曲で彩っていく。【石井翔太】

◆HARTY(ハーティー) 1985年(昭60)5月23日生まれ、大阪府岸和田市出身。小学生時代からバンドを組むなど音楽活動を開始。野球にも打ち込み、香川西高3年時に副主将として甲子園に出場。けがでプロ入りは断念し、19歳でジャマイカに渡ってレゲエのジャンルで音楽活動を本格化させる。SNSをきっかけに新庄監督の公認応援歌「%1」を20年にリリース。22年1月には「BIG4 BIGBOSS」をリリース。

○…日本ハムの公式応援ソングを歌うHARTYが11月に大阪府内で野球教室や選手のテーマソングを歌うアーティストが参加する「野球フェス」を開催する構想を明かした。「新庄監督にチャンスをもらった恩返しになれば」と話した。野球を盛り上げるために立ち上がった非代替性トークン(NFT)コミュニティー「#teamSHINJO2023」の活動にも携わっている。今季のシーズン後にはNFT購入者が参加できる「新庄剛志野球大会」がエスコンフィールドで開催される予定。

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