右腹斜筋の肉離れで開幕1軍入りを逃した日本ハム加藤豪将内野手(28)が、復帰に向けて順調な回復を見せている。3月31日、エスコンフィールドで行われたチーム練習に参加し、グラウンド上でキャッチボールを行った。5月上旬にも、2軍で実戦復帰する見通し。出遅れた悔しさをバネに、復帰後はさらに生まれ変わった姿で1軍に舞い戻るつもりだ。

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けがで開幕のベンチに入れなかった加藤豪だが、復帰を見据えて前向きにリハビリに励んでいる。右腹斜筋の肉離れと発表されたのは3月14日。当初の診断通り、早ければ5月上旬にも2軍戦に出場できる見込みだ。この日は時折笑顔を見せながら、トレーナーとキャッチボール。「ずっと素振りとスローイングはしています」と、順調な経過を感じさせた。

明後日3日に精密検査を受け、状態が良ければ千葉・鎌ケ谷に移動してティー打撃を再開する予定。加藤豪は、復帰までの期間を「3回目のオフシーズン」と表現した。昨年のドラフト指名から秋季キャンプまでが1回目、今年の春季キャンプまでが2回目ととらえる。「キャンプとオープン戦で学んだことを、いろいろいじったりできるので、そういう期間に今はしています」。リハビリ期間も、有意義なものにする。「戻ってきたら全然違う選手になっているので。そういうことを想像するとポジティブになれます」と語った。

チームの歴史的な瞬間には立ち会うことができた。3月30日の開幕戦でのセレモニーでは、名前がアナウンスされると帽子を取って観衆の拍手に応え、メンバーの列に加わった。セレモニーへの参加は前日に新庄監督から知らされたという。「監督にセレモニーに出してもらってうれしかった。前の日に言われて本当に泣きそうでした」。粋な計らいに感謝を口にした。けがの期間をプラスに変え、ファンを驚かせるプレーを見せる。【石井翔太】

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