日本学生野球協会は4日、都内で審査室会議を開き高校6件、大学1件の処分を決めた。

関東学院大(神奈川大学連盟)のコーチは、部員計5人に対する暴力、暴言、セクハラ、報告義務違反で謹慎1年1カ月。大学側は、コーチの契約を更新しない。

近大高専(三重)の非常勤講師のコーチ(25)は体罰、不適切指導、暴言と報告義務違反で、今年1月12日から7カ月の謹慎。准教授の部長(56)は、報告遅れで謹慎3カ月。コーチは20年8月~23年1月にかけて、第2グラウンドや雨天練習場などで部員をノックバットでこづく、胸を押す、胸ぐらをつかむ、指導時に正座を強要するなど、不適切な指導を行った。被害にあった部員は合計22人。

英心(三重)の監督(49)は不適切指導で謹慎1カ月。20年10月、当時3年生部員Aの喫煙を目撃したが注意を怠った。今年1月下旬、卒業生から当該校に報告があり発覚した。

北海道栄の監督(47)は不適切な指導と部内体罰、報告義務違反で謹慎4カ月。21年4月20日、寮で夜の点呼後に、2年生部員16人を集めて廊下で正座をさせ、3年生部員と話す際の口調について注意。部員1人の頭を平手でたたき、別の部員の頬を平手でたたいた。翌日、監督は2人の部員、保護者に対して謝罪したが、当該校の管理職への報告を怠った。今年2月17日、校内で行われた体罰の実態調査で発覚した。

加計芸北(広島)の監督(46)は体罰と不適切指導、報告義務違反で謹慎4カ月。22年1~7月、部員Aに対して服装の指導をする際に上履きのまま足の甲を踏んだ。また、1~2回程度、頭を平手でたたくなどした。昨年11月、被害生徒が法律事務所に相談し、分校と県教育員会に調査の要望があって発覚した。

武南(埼玉)の監督(55)は部内体罰と報告義務違反で謹慎4カ月。22年11月6日、別の高校で行われた練習試合の後、監督と部員だけでミーティングを行った。緩慢なプレーをした2年生部員Aを3回平手で頬をたたいた。その後、監督は謝罪したが、部長や管理職への報告は行わなかった。

酒田東(山形)の監督(48)は部外での体罰で謹慎1カ月。今年1月、野球部以外の運動部員の頬を1回、平手でたたいた。