DeNA平良拳太郎投手(27)が2年ぶりに1軍公式戦に先発し、6回を85球、4安打無失点の好投。完全復活を大きくアピールする1勝を挙げた。

右横手投げの平良は、得意のシンカーを軸に立ち上がりから丁寧な投球を披露。1回2死一塁では、巨人4番岡本和をこの日最速146キロ直球で見逃し三振に仕留めるなど、毎回の7奪三振。「初回から全力で腕を振って投げられました。(伊藤)ヒカルさんにリードで引っ張ってもらったこと、また守備のファインプレーに感謝したいです。次回登板も今回同様に良い調整をして、チームが勝てる投球をしたいと思います」と冷静に振り返った。

平良は21年6月に右肘内側側副靱帯(じんたい)再建術(トミー・ジョン手術)を受け、1軍の公式戦登板は同4月8日中日戦以来、727日ぶり。前日4日には「こうやって投げられるように導いてくれた周囲の方に感謝の気持ちを持って、マウンドで投げられたらなと思います」と意気込みを示していた。

チームはこの日まで開幕4連敗中。先発投手陣が早めに降板するなど苦しい試合展開が続いていたが、復活した右腕に導かれ、うれしい今季初勝利をマークした。

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