開幕4連敗スタートからの4連勝ヤー! DeNAが今季最多の14安打8得点の猛打で4連勝を飾って、借金を完済した。1回に1番佐野恵太外野手(28)が内野安打で先陣を切ると、打者10人の猛攻で6得点。8回には今季1号ソロでトリも飾った。試合前には「ダチョウ倶楽部」が2年ぶり7度目のゲストとして来場。恒例の“キス芸”で後輩の入江が盛り上げる中、経験者の佐野が試合でもスタンドを沸かせた。

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「ダチョウ倶楽部」のハマスタ恒例のネタが、球場を笑顔に包んだ。「OPENING SERIES 2023」のゲストでセレモニアルピッチに登場。入江が打席に立ち、初球をセンターに打ち返されると、肥後克広が“激怒”。止めに入った捕手役の高城ブルペン捕手、入江とアクリル板越しにキスし、スタンドがベンチが爆笑した。

笑いとともに、初回から打線も目覚めた。先頭の佐野の内野安打をきっかけに、宮崎の適時二塁打、桑原の適時打、ソトの2点適時二塁打、戸柱の1号2ランを含む打者10人の猛攻で6点。初回の攻撃のみで今季最多得点を更新した。

先陣に加え、大トリもキャプテン佐野のバットだった。7点リードの8回2死から今季1号ソロでダメ押し。かつて、上島竜兵さんとのキスを経験した佐野は「若手の登竜門だと認識してますし、僕もそれにあやかって、今があると思っています」。感謝の思いを3安打猛打賞の結果で示した。

本塁打パフォーマンス「デスターシャ」も今季初披露。WBCでは、世界一を達成した侍ジャパンのメンバーだった牧を筆頭に、大谷(エンゼルス)らも使った。少しの照れと少しの戸惑いも交じりながら、ライトスタンドに向かって決めた。開幕前に掲げたファンとの“コラボ”。「まだ、ちょっと正解がわからなくて…。牧とも話して、正解は何だったんだろう? と。これから1回でも多くして、ちゃんと形にしたいです」と苦笑いした。

横浜スタジアム史上最多の3万3144人が詰め掛ける中、4連勝で一気に勝率を5割に戻した。三浦監督は「初回からチーム全員でいい攻撃ができたと思いますし、何と言っても初回の6点が非常に大きかった」とチーム一丸での勝利を強調。「どうぞ、どうぞ」と白星は譲らず、連勝街道を突っ走る。【久保賢吾】

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