オリックス山下舜平大投手(20)が、2度目の登板でプロ初勝利を挙げた。

敵地での楽天戦に先発し、5回2安打無失点、10奪三振の快投を演じた。2-0で降板し、その後、チームが継投でリードを守った。

「前回登板と同じように打者1人1人、1球1球、勝負していこうと思ってマウンドに上がりました。四死球や球数が多くなってしまいましたが、直球やカーブでカウントを取れていましたし、ここという場面ではしっかりとフォークが決まったところはよかったと思います」

1軍デビューから中10日。プロ初登板が開幕投手という大役を務め、6回途中1失点。惜しくも白星をつかめなかったが、期待通りの好投だった。今回は最速157キロの快速球を低めに決めた。カーブとフォークを効果的に使い、楽天打線に的を絞らせなかった。

福岡大大濠出身。3年夏は新型コロナ感染拡大で甲子園大会が中止になった世代だが、20年ドラフト1位でプロ入り。

昨年は故障などで4カ月間投げられなかったが、CSファイナルと日本シリーズで先発要員に挙がり、ベンチ入りを果たした。開幕投手は球界関係者の誰もが驚いた大抜てきだったが、その理由を1軍マウンドで証明した。

◆山下舜平大(やました・しゅんぺいた)2002年(平14)7月16日生まれ、福岡県出身。福岡大大濠では甲子園出場なし。20年ドラフト1位でオリックス入団。昨季はウエスタン・リーグで8試合2勝2敗、防御率3・31。1軍初登板となった前回登板の3月31日西武戦は、5回1/3を奪三振7、1失点で勝敗なしだった。名前の由来は20世紀前半の経済学者ヨーゼフ・シュンぺーター。190センチ、98キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸700万円。