首位ソフトバンクが1発攻勢に沈んだ。

先発の石川柊太投手(31)と2番手の又吉克樹投手(32)がそれぞれ2被弾。外崎には2打席連発を許すなど今季ワーストの1試合4被弾で、2位西武に1ゲーム差と詰め寄られた。藤本博史監督(59)は開口一番に「外崎デーやったね。外崎君のための試合みたいやったね」と、深いため息をついた。

石川は1-0の4回1死から外崎、中村に2者連続アーチを献上。ソロ2発であっさり逆転を許した。「相手もプロなので、打たれることもあるっていうことを忘れないで戦わないと。勝手に自分で崩れてしまった」。3回までは1安打投球。この日の投球スタイルが完成しつつある中でホームランを許し「投げ方が間違っているのか」と疑心暗鬼になった。結果的にマウンドで迷走。4回1/3を4安打4失点で今季初黒星を喫し「反省の仕方を反省しないと」と悔やんだ。

西武打線は又吉にも止められない。1-2の5回1死二、三塁でマウンドへ。先頭でこの日2本目の「アップルパンチ」を献上し、2死一塁では6番ペイトンに2ランを許した。右腕は「次は同じ失敗をしないようにしたい」と反省。1試合7失点は6日オリックス戦に並ぶ今季ワーストだ。指揮官は「僅差で最少失点に抑えたら、勝負できるかなと思った。今日は又吉で失敗してしまったね」と話しながらも「今まで又吉に助けられてるからね。今日は良い反省をして」と前を向いた。

試合後は王貞治球団会長兼特別チームアドバイザー(82)も「なかなかうまくはいかなかったね」と言って球場を後にした。2年連続の両リーグ最速10勝はお預けとなったが、まだチャンスはある。藤本監督は「明日、絶対勝ちます!」と、リベンジを約束した。【只松憲】

▽ソフトバンク斉藤和投手コーチ(石川について)「ボール自体は全然悪くない。ブルペンでも良かったけど、うまくコントロールができなかった。修正ができなかった。もちろん反省するべきところはあるけど、全然悲観する必要はない」

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