“村神様”のバットに復調の兆しだ。ヤクルト村上宗隆内野手に16打席ぶりの安打が生まれた。

初回だった。「先制点を取りたかった」。2死三塁、カウント1-2から中日先発涌井の外角直球を捉え、先制決勝打となる左翼フェンス直撃の適時二塁打を放った。

12日DeNA戦(神宮)の第1打席で中前打を放って以来となる16打席ぶりの一打に「結果が出て良かった」と話すも柵越えまで行かなかったことに「あれをホームランに出来る力はある。芯に当たればもっと良い」と目指しているものははるかに高い。

これで今季5度目のV打。2日広島戦(神宮)の“決勝ランニングホームラン”(相手失策が絡み記録は二塁打)も含めれば6度目だ。それでも史上最年少3冠王にとって本調子にはほど遠く打率は1割9分6厘とまだ2割を切っている。

ただ連敗を「4」で止めたことで声色は明るい。「ずっと良い形で試合をしてきて、あとちょっとのところで負けていただけ。僕たちはすごく良いゲームができてるんで自信を持ってやってます」。首位に0・5ゲーム差の3位に浮上。主砲が復調すれば首位返り咲きも時間の問題だ。【三須一紀】

▽ヤクルト高津監督(4連敗を止めた村上の打撃に)「あんな打球を打てるのは彼しかいない。あの逆方向にね。状態がいいか悪いかは別として、先に点を取れた大きな1本だったと思います」

▽ヤクルト・サイスニード(6回7安打8奪三振の無失点で今季3連勝。来日3年目で中日戦は6勝0敗)「全体的に調子が良かった。6回を無失点で投げられて満足のいくピッチングでした。マツヤマダイスキ」

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