東洋大がサヨナラ勝ちで国士舘大との接戦を制し、2勝1敗で勝ち点を挙げた。勝ち点を2に伸ばし、首位に立った。

今秋のドラフト上位候補の最速155キロ左腕、東洋大・細野晴希投手(4年=東亜学園)が中1日で先発した。4球団のスカウトが熱視線を送る中、ピンチでギアを上げる投球スタイル。7回1死三塁の場面で、東洋大のスピードガンで154キロをマークした。

ソロ本塁打と暴投で2失点したが、7回を109球、被安打4の6奪三振と試合をつくった。「疲れはなかったけど、少し握力が抜けるかなというのはあった。(7回は)マウンドで井上監督から『全力で行け』と言われたので、全力でいってやろうと思って力を入れました」と話した。井上大監督(49)は「4回くらいまでのプランだったが、細野は上出来です」と評価した。

2-2で迎えた9回裏2死満塁、2年秋以来の1番に入った石上泰輝内野手(4年=徳島商)が直球を中前にはじき返してサヨナラ勝ち。前日は2-5で負け、グラウンドに戻ってから野手は素振り1000回で汗を流した。石上泰は「絶対に決めてやる、という気持ちだった。(それまで)チャンスで凡退していたので、大事な場面で決められてよかったです」と話した。