日本プロ野球選手会は24日、選手会に加入する支配下選手(714人、外国人選手は対象外)の今季の年俸調査結果を発表した。球団別の平均年俸は、巨人が6807万円で4年ぶりに12球団トップとなった。昨年まで3年連続トップだったソフトバンクは6763万円で2位だった。

平均年俸とは別に、契約更改への満足度に関するアンケートも実施。5段階評価のうち、上位2つ「満足」「大きく満足」と答えた選手の合計ポイントは、次の通りだった。括弧内は、平均年俸の順位。

1位 阪神 60・00%(7位)

2位 ソフトバンク 56・79%(2位)

3位 ロッテ 56・60%(10位)

4位 ヤクルト 48・15%(4位)

5位 広島 44・07%(8位)

6位 西武 43・10%(5位)

7位 巨人 42・67%(1位)

8位 中日 42・31%(11位)

9位 オリックス 41・51%(9位)

10位 DeNA 40・00%(6位)

11位 日本ハム 39・66%(12位)

12位 楽天 24・19%(3位)

平均年俸1位の巨人だが、満足度は7位。反対に、平均年俸7位の阪神が満足度は1位という結果に。

ソフトバンクは平均年俸も満足度も2位と高い水準を維持している。

ロッテは平均年俸10位と低いが、満足度は3位と高かった。

昨年の調査では満足度19・35%で12位の中日が、今回は8位に上がった。選手会の森忠仁事務局長は「契約更改で球団と選手がコミュニケーションを取れていなかった。抗議文を出した経緯もあります」と説明。20年オフ、保留者が続出。契約更改に関する事前の説明不足や言動に対し、プロ野球選手会として球団に抗議文を送った。そのような経緯から改善につながったと分析した。

楽天は、満足度12位。平均年俸3位と乖離(かいり)する。昨年も平均年俸3位に対し、満足度は10位と低かった。選手会の加藤諭次長は「下位の球団は、選手が査定のポイントを納得できるか、というのが大きい。自分がどういう結果を出せばプラスになるか、把握している球団もある。楽天には、そこを説明して欲しいと、楽天に限らずだが、お願いしている」と説明した。

楽天は年俸の中央値も12球団最低の1050万円。球団内の格差も指摘される。