13年ぶりの4月首位で5月に臨むロッテに、21年盗塁王が帰ってくる。

吉井理人監督(58)が1日、「和田が(2軍で)頑張ってやってくれているので、火曜日から(1軍に)来てもらおうと思っています」と明かし、2日の楽天戦(午後6時、楽天モバイルパーク宮城)から和田康士朗外野手(24)の1軍昇格が決まった。

和田は左肘違和感などの影響で春季キャンプ中は別メニュー期間も多く、開幕1軍から外れた。だが、2軍では今季のイースタン・リーグで26試合に出場し、打率2割3分4厘1本塁打。21年にはわずか19打席ながら代走などで24盗塁を重ねて史上最少打席数の盗塁王となった足を生かし、すでに13盗塁を挙げている。

指揮官は「2軍でずっと試合に出てどうなのかということをやってもらっていた。今までは走り屋だった。守備について、バッティングして、スタメンで出ても出来るところが分かったので、1軍でスタメンで使いたいなと考えています」と期待を寄せた。

「4番左翼」として主軸を担ってきた山口航輝選手(22)が4月29日に「左大腿(だいたい)二頭筋損傷」で全治約2週間と診断され離脱したばかり。タイプは違うが、山口の穴を埋めるだけでなく、チームの攻守に違った武器が増えることになりそうだ。

2日の楽天戦は、今季3戦3勝と好調な西野勇士投手(32)の予告先発を発表した。吉井監督は「西野、小島、もう1人誰か…。森になると思う」。3日は開幕投手を務めた小島和哉投手(26)、4日は先月19日の日本ハム戦でプロ初勝利を挙げた森遼大朗投手(24)が先発登板予定だ。【鎌田直秀】

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