このイニングに“魔物”がいるのか。巨人がまたしても「8回」に失点を重ねた。同点で3番手直江を送り出した。ボール先行でストライクは1球だけ。2者連続四球で無死一、二塁のピンチを招いて降板した。

原監督 結果的にどういう風に言われてもね。そこは自分で乗り越えないといけませんね。

4番手大江は中日大島を空振り三振に仕留めて、なお1死一、二塁で菊地を投入した。守備隊形は二遊間を締め、中堅は定位置、両翼は前進守備で勝負をかけた。菊地のフルカウントからの149キロはゾーンから外れて四球で満塁。石川昂に左犠飛を許し、この回、無安打で決勝点を献上した。

原監督 非常に若い投手たちだけれども、今はしっかり糧として栄養に変えないとね。我々も彼らを育てていくということですね。

5月に入ってから全6試合連続で8回に失点し、ここ3試合は決勝点を献上。計12失点の“泣きどころ”を露呈している。今季2度目の同一カード3連敗で最下位中日にゲーム差なしに迫られた。「明後日からまたやり直し。やっていきます」と原監督。魔物退治が浮上へのカギをにぎる。【為田聡史】

巨人直江(8回に登板し2者連続四球で降板)「1人目の入りが悪かったのがすべて。入りが悪かったので2人目にまで響いて、コントロールできなかった。本当に今日の投球は、2度とやっちゃいけない投球」

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