楽天オリックス戦が、午後2時に試合開始した。なぜ平日デーゲームなのか-。楽天の地域貢献活動が理由だ。

10、11日に仙台市教育委員会で推進している小学生の職場体験プログラム「弟子入り体験」と、中学生を対象にした「職場体験」を実施。この日は775人の児童・生徒が参加した。楽天モバイルパークでの仕事を体験することで、プロスポーツに興味を持ってもらい、働くことへの関心を高めてもらう目的で、17年から始まった。20年はコロナ禍で中止となったが、今年で6回目となる。試合には宮城県内の高校・専門学校の合計36校も招待。小・中学生とあわせ、9275人が観戦した。学生のための1日。石井一久監督(49)は、「地域の子たちなので、やっぱり自分たちの地域にあるというのを誇らしく思えるような球団じゃないといけないと思いますし、将来的にもまたここで働いてみたいとか、そういうものを思ってくれたらうれしい」と目を細めた。

04年9月に設立され、約20年。ベースボールスクールや、チアダンススクールなども行い、地域貢献活動に力を入れている。石井監督は「メジャーとかでもそうですけど、家族で来るという体験があって、代々球場に行くっていう流れってできると思う。小さい子が来てくれることがすごく大事かなと。嫌らしい意味ではなくて、種をまくというか。根付いていくためには球団としての地道な活動が大事ですし、子供にもそういう体験は大事かなと思います」。地域に根差した球団を目指していく。

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