日本生命が12安打9得点で快勝した。

初回に先頭からの連打で無死一、三塁の好機をつくると、3番木倉朋輝内野手(23=亜大)が打席へ。「追い込まれて逆方向を意識した」という5球目の外角直球を右前へ運び、先制点を運んだ。その後も7番山田健太内野手(22=立大)が右中間適時二塁打を放つなど6安打、打者11人の猛攻で一挙6点を奪った。

この日4打数4安打1打点と大活躍だった木倉には「今年こそはやってやるぞ」という強い思いがあった。ルーキーだった昨年は大会直前に右膝半月板を損傷し、ベンチを外れた。入院中は「結果を祈るしかできなかった」という悔しい1年を送った。3月に復帰し、初めて挑んだ都市対抗予選。「攻めの気持ちが存分に出た」と強打が光った。昨年の悔しさをバネに、チームを勝利に導いた。6月6日の第3代表決定トーナメント2回戦で大阪ガスと対戦する。【村松万里子】