1回戦で全国初勝利を飾った日本唯一の国立体育大・鹿屋体大(九州地区)が、近大(関西学生)に快勝。国立大では最多タイの1大会2勝目を挙げた。

初回に先制を許したが、2回に窪田基希内野手(4年=加治木)が中前に運び、同点に追いつく。さらに、植田壮紀内野手(4年=東筑)の左前適時打で勝ち越しに成功。3回には再び窪田の適時打が飛び出し、4回にも追加点を挙げるなど、優位に試合を進めて勝利につなげた。

鹿屋体大は初出場で全国2勝目&8強入り。国立大の1大会2勝は98年京都教育大と10年北大に並び最多タイ。国立大の8強は17年和歌山大以来、6年ぶりだ。

藤井雅文監督(34)は国立大の大会2勝はタイ記録となったことについて「初めて知りました」とびっくり。相手は4投手を継投してきたが「どんな投手に対しても臆することなくしっかりスイングができている」と攻撃陣に手応えを感じていた。また、先発の森田希夢投手(2年=済々黌)が4安打1失点で完投。指揮官は「できすぎ。初戦は少し緊張気味だったんですけど、今日は自分らしいピッチングをしてくれた」と右腕をたたえた。