中日涌井秀章投手(36)の力投を打線がフォローできなかった。古巣相手に敵地連勝にマウンドに上がったベテランは、移籍後最長8回1失点。打線は1点を追う右腕降板直後の9回、村松の犠飛で同点に追いつくのが精いっぱいだった。9回裏に2番手祖父江が西武長谷川に痛恨のサヨナラ2号ソロを被弾。今季4度目のサヨナラ負けを喫した。

「立ち上がりは良かった。だんだんと走者を出すことが増え、四球も。結果的に1失点にまとまったが、もう少し、しっかり投げられたかな。スライダーをしっかり操り切れてなかった。8回を投げられたことは合格かな」。ヤクルト石川に並ぶ、交流戦最多タイの27勝を逃した涌井は、いつものようにポーカーフェースで試合を振り返った。

今季最多4盗塁で得点圏に走者を進めたが、1得点で敗戦した。立浪監督はまず「素晴らしい粘りの投球をしてくれた」と背番号20を称賛。「両チームとも点が取れないが、ウチの方がチャンスは多かった。よく追いついたが、あそこ(9回)で越せなかった」と、繰り返される決定打不足に肩を落とした。

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