楽天は、打線の反撃態勢に投手陣が応えられず、阪神に敗れた。

阪神先発の西勇は、試合前時点で、対右打者の被打率が3割4分2厘、対左打者が同1割8分9厘。しかし石井監督は、先発メンバーに、浅村以外は8人の左打者を並べた。「右バッターの方が打たれているという数字は僕も見ていたが、ある程度、いまコンタクトできている人を数字以上に考えた」と説明。データよりも好調の選手たちをグラウンドに送り出した。好調の辰己を1番、小郷を2試合連続で3番に起用。3回に3点を先制された直後、安田と辰己の2者連続のソロで1点差に追い上げるなど、西勇に8安打。追い上げムードを作った。

一方で、先発田中将が5回5失点で降板。7回には津留崎が1点を失い、9回は石橋が5失点。投手陣が踏ん張れなかった。「(阪神に)ついていかないといけない試合だった。中継ぎにつないで点を取られていくというのは、追いつくにはなかなか難しい状況だった」。ビハインドだからこそ、リードを広げない投球を求めた。

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